幕間
大晦日の夕方のこと。
「ていおうかーくホーテール♪
(ていおうかーく♪ていおうかーく♪)」
と御機嫌に歌いながら歩いていたところ、ミント嬢に呼び止められまして。
「年の瀬のお使いならば、鏡餅の上に載せる蜜柑代わりのオレンジかしらん?」
と思いつつ、伺ってみると、
なんですとー!?!?!?
「別にアナベル村が厭になったとかそういうことじゃないのよ!?」
と必死に説明して下さいましたが、そういう問題じゃあない。
「駄目!絶対!!」
と、村長、必死の形相で引き留める。
この後、
「じゃあ出て行くのはもう少し後にするわね」
と晴れやかな笑顔で言われたのですが、出て行く前提で話するの辞めようよー!!!!
何かこう、色んなどうぶつ達に出会いたくて既に数人村人を送り出してきたのですが、
やっぱり思い入れがあるのって創設期を共にした村人達なので最近引っ越しの申し出を引き留めがち……。
雪煙を立てながら一心不乱に雪玉を転がすフンコロガシを見て我が身に置き換え、
村のあり方への物思いに耽る村長であった。
(この後勿論捕獲しました)
◆
先日エル村長が遊びに来て居た際、テイクアウトの珈琲を頼んだら何故かイートインで処理されてしまい、おまけにテイクアウト専用カウンターでまさかの空気椅子をして戴くという、まぁ有り体に言うとバグというやつに遭遇。
てか今こうして見てみると空気椅子どころか、完全に空中浮遊じゃん村長。
『ムー』に投稿して良いレヴェル。
カメラは右側の壁にあったようです。
そして新年早々のお客様は、流浪の内装職人ローラン氏。
「いきおいて!」と突っ込みつつ、慌てて確認してみると
意外と悪くなかったっていうね。
鏡餅と年越し蕎麦という2アイテムで部屋の雰囲気察せるならば、
何故今まであんなにもアラビア風に拘ったんだろうこの御方……。
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